殯りの森
- 2007/05/30(水) 13:33:01
カンヌ映画祭の審査員特別賞受賞『殯り(←もがり)の森』、テレビでやってたので観ました。
まだ封切ってもない映画をテレビでやるなんてちょっとビックリ。
でもBSハイビジョンゃからそんなに浸透はしてないんかな・・・(・・")
互いに大切な人の死という過去をもつ認知症の老人と介護士の女性を通して、生と死を見つめる深いテーマの作品でした。
奈良の自然の美しさが本当にたくさん映されていました。
そして、ドキュメンタリー?って思うぐらいおじいさんおばあさんの演技が素で、なんだこりゃ!!って思いました。そもそも演技してるのかってぐらい(笑)
老人ホームの場面とか皆口々にしゃべってるだけゃし(笑)全員本名ゃし(笑)
これが全部台本に書かれてて、計算されつくしたセリフ構成になってるって考えるとすごいなぁ・・・
そして中心の2人の体当たりの演技には心を揺さぶられました。
極限の状況を極限の表情で演じる2人。
セリフが少ない分、無言の時間から言葉にできないメッセージがとめどなく伝わってきて、
説明が少ない分、自分でいろいろ考えながら観るから余計に心に深く入ってくるんゃなぁと思いました。
全体的に内容が暗いから両親はすぐチャンネル変えよ〜って言い出したけど、最後まで粘って良かったです。
いろいろ考えさせられました。
認知症の人は認知ができなくなってるだけであって、人間としての尊厳を失うことはないっていう監督の河瀬さんの言葉が胸に染みました。
お年寄りがワケわからんこと言い出したりしたら、つい「ハイハイ┐(´〜`;)┌」ってなりがちゃけど、決してそこで馬鹿にしたような態度はとっちゃいけないし、しんどいけど根気よく声をかけたりして疎外感を感じさせないようにすることが大事。
これはたぶんですが、認知ができないっていっても自分が周囲に温かく受け入れられてるか、それとも疎まれてるのかっていうのは雰囲気とかから肌で感じとるものだと思います。
もしそこで疎まれてるって感じたなら、その人はとてつもない悲しみを感じるし、しかもその悲しみを表現する手段ももちません。
それこそが尊厳を傷つけるってことなんじゃないかと思います。
そういうバタコも入院してるおじいちゃんのお見舞いに行ったときに1,2年前「(こんな人)知らん」って言われてから、何か怖くなってちゃんと向き合ったことがありません(´Д`)
何か違う世界に行っちゃってるみたいで。。
昔は国体にも出たほどのおじいちゃん。
バタコ父に対してもすごく厳格な人物だった。らしい。
そんな人だったからこそ余計に、今の現実を周りがスッと受け入れることができないで、向き合うことを避けている。節がある。と勝手にバタコは思う。
今ではおじいちゃんが認識できるのは昔も今もずっとおじいちゃんを支え続けてきたおばあちゃんだけみたいです;;
人生って全然わからない(´`)
とにかく一生懸命、運命に翻弄されながらもそのときそのときで最善を尽くしていくしかないんだね◎
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